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本当にありがとう。

twitterのほうではすでに報告させていただいたんですが、
8月8日午前4時にここでもおなじみだったおばあちゃんが亡くなりました。86歳でした。

去年の10月に入院・手術をしたと書いたと思うんですが、末期の胃がんでその段階で
何もしなければ1か月と言われ、癌自体は取れないけど胃と小腸をバイパスで結ぶ手術をすれば
1年くらいの延命は可能だろう、ただし体力がないのでほぼ寝たきりだと宣告され
悩みに悩んだ結果、手術をしてもらいました。今考えると80を超える体にメスを入れたこと
本人にとってはかなりの苦痛だったと思います。でもそれをおばあちゃんは乗り越えてくれました。

病院から戻ってきて本人には病名を伝えてなかったので治ったはずなのに
体が思うように動かないもどかしさから、ストレスで過呼吸になったり
ここでは書ききれないようなことが色々ありました。
何度自分たちの選択が合っていたのだろうかと思わなかった日はありません。
そして慣れない介護、正直これが終わる日があるのだろうかと思ったこともあります。
毎日、毎日が必死でした。

退院してからは私たちも驚くような食欲で、7月ぐらいまでは比較的順調に過ごせ、
癌の痛みもなく、最後苦しんだのは15分ほどで大好きだった家で家族に看取られて逝けたことは
幸せだったのかなと思います。

ただやっぱり残されたものはもっとできることがあったのではと思ってしまいます。
ひょっとしたらこの1年、人に迷惑をかけることが大嫌いだったおばあちゃんにとっては
介護されることが苦痛でしかなかったのでは、なんであの時もっと早くに病院に連れて行かなかったのか後悔が頭をよぎります。周りの人は十分よくやったし、天寿を全うしたんだと言ってくれるんですが本当に苦労だらけの人生だったからこそもうちょっと違う形での終わり方があったんじゃないかと思ってしまうんですよね。でも本人がどう思っていたのかは今はもうわからないですから私の勝手な思い込みでしかないんですがもしもう一度おばあちゃんに聞けるなら少しは幸せだった?と聞いてみたい。

1年前から覚悟をしておかなきゃと思って、自分なりに覚悟はしていたつもりなんですが
いざこうなってみるとまったく覚悟なんてできてなかったんだなと実感しています。
あまりにも存在が大きすぎて、家のあちこちにおばあちゃんの痕跡がまだ残っているから
自然と面影を追っかけてしまうんですよ。この穴を埋めていくには相当な時間がかかるのでは思うけど、今はただ安らかに、天国で会いたかった人と会って、行きたかったところに自分の足で歩いて食べたいものを食べて、もう苦痛に苦しむこともなく眠ってほしいです。

あなたの孫はまだまだあなたに甘えていたかったし、どんな状況になっても頼っていた
情けない孫ですが、あなたの孫で本当に幸せでした。
いつか死んだらそばにいて守ってねと冗談で言ったけどちゃんとそばにいてね。
きっとおばあちゃんのことだから言わなくても傍にいてくれると思うけど。
本当に本当にありがとう。そして嘘をついててごめんね。いつまでもこれからも変わらず大好きです。

今回の訃報に際し、メールやリプ、DMでたくさんの方からお悔みのお言葉をいただき
本当にありがとうございました。本人も喜んでいることだと思います。

by inami4009 | 2012-08-14 17:23 | おばあちゃん